もっと愉しむ、ワイン醸造魔術書?:ロゼの製法、読み上げれば魔法のような技術!
「WINE自習室」は、ワインに関する知識を深め、楽しんでいただくための情報をお届けするサイトです。
当サイトは、アフィリエイト広告収入により運営しております。記事を通じて、ワイン選びや知識を深めるお手伝いができれば幸いです。
なお、当サイト内のリンク先(楽天やYahooなど)で商品をご購入いただいた場合、運営者にアフィリエイト報酬が発生することがあります。
もし記事が参考になりましたら、ぜひバナー広告もご覧ください。皆さまのご支援が、今後のコンテンツ充実に繋がります。
これからも、ワインを楽しむひとときをサポートしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

前回の記事で、主要なワイン醸造術についてお伝えしました。今回はロゼワインやボージョレ・ヌーヴォの醸造で用いられる技法などを学んでみましょう。名称が、まさに魔法のようです。杖を持って大きな声で読み上げてみましょう。
魔法の書
ここに記すのは、ワインの醸造時に用いる魔法の技術です。恥ずかしがらずに、声に出して読み上げてみましょう。魔力はなくとも、テイスティング時に呟くだけで場を掌握できるでしょう…たぶん。
キーワード1: セニエ(瀉血(しゃけつ)法) – 鮮やかなロゼワインの手法
セニエ法は、黒ブドウからロゼワインを作るための醸造法です。この方法では、収穫した黒ブドウの一部を直接圧搾せずに搾り汁を取り出し、その後、残った果皮と果肉を発酵させることで色素や風味を抽出します。このような手法によって、鮮やかなピンク色とフルーティーな香りが特徴のロゼワインが生み出されます。
キーワード2: ダイレクトプレス(直接圧搾法) – エレガントなロゼワインの手法
直接圧搾法は、黒ブドウからロゼワインを作るための手法です。この方法では、収穫した黒ブドウをすぐに圧搾し、果汁を取り出します。果皮や果肉に触れずに行われるため、色素やタンニンの抽出が最小限に抑えられます。その結果、エレガントでフルーティーな香り、華やかな味わいのロゼワインが生まれます。
キーワード3: マセラシオン・カルボニック – 果実のダンス
マセラシオン・カルボニックは、ガメイ種のワインでよく見られる特殊な醸造手法です。この方法では、ブドウを房のまま密閉タンクで発酵させます。果実内の炭酸ガスによって発酵が起こり、結果としてフレッシュでキャンディーフルーツのような味わいが生まれます。主にボジョレー・ヌーヴォーで用いられています。
キーワード4: シュール・リー – 秘密のスパイス
シュール・リーは、シャンパンの醸造における重要な工程です。この手法では、二次発酵後にワインを瓶内で熟成させる際に、酵母の死骸(リー)を瓶底に沈殿させます。リーによる熟成は、ワインにクリーミーさや旨味を移し、複雑さをもたらし、スパイシーな香り(トースト香)を引き出します。
キーワード5: スキン・コンタクト – 芳醇な風味の秘訣
スキン・コンタクトは、赤ワインやオレンジワインの醸造に使用される手法です。ブドウの果皮と果汁を一緒に発酵させることで、果皮から芳醇な風味を引き出します。果皮に含まれるタンニンやポリフェノールがワインに絶妙な力強さと複雑さを与え、長期熟成にも耐える力を与えます。
キーワード6: マセラシオン・ア・ショー – 生命力あふれるワイン
マセラシオン・ア・ショーは、一部の赤ワイン醸造で用いられる手法です。ブドウを軽くつぶし、果汁と果皮を一緒に発酵させます。この方法によって、果皮からの色素やタンニンが効果的に抽出され、ワインに生命力と豊かなフルーツの風味が加わります。
キーワード7: クリオ・エキストラクシオン – 氷が呼び起こす驚き
クリオ・エキストラクシオンは、極寒の環境で行われる手法で、凍結したブドウを使用してワインを醸造します。このプロセスにより、果汁と果皮の一部が分離され、凝縮された風味がワインに与えられます。自然の氷結が呼び起こす驚きと共に、ワインは濃厚で芳醇な味わいを持つこととなります。
キーワード8: ミクロ・オキシジェナシオン(ミクロ・ビュラージュ) – 酸素の微細な魔法
ミクロ・オキシジェナシオン、またはミクロ・ビュラージュは、微量の酸素をワインに供給する技術です。このプロセスによって、酸素との触れ合いが起こり、ワインの香りや風味が豊かになります。微細な魔法の力によって、ワインはエレガントさと複雑さを増し、長期間の熟成にも耐える品質を獲得します。
おわりに
これらキーワードとそれぞれの醸造手法が、ワインの味わいに与える効果をまとめました。属性魔法っぽい感じが、思春期特有のそれを刺激しそうになりますが、こういった側面も魅力と言えるのかもしれませんね。
記事を書いた人

コメントは受け付けていません。